Entry


Comment


Archives


Category


Search


Link

special autumn holiday !


 秋深まりゆく赤城路へ、1泊2日の旅をしてきました。喜びに満ち溢れた素晴らしいひととき、忘れられない秋休みになりました。

 先日の店休日11/24(火)+1日だけ秋休みをいただいて11/24~11/25と群馬に行ってきました。旅の目的は、交際中のmiyaっちお宅訪問。付き合い始めて間もなく、miyaっちのご両親と対面はしていましたが、お宅へおじゃまするのは今回が初めて。ちょっと緊張しながら11/24(火)の朝、北千住より赤城行きの特急に乗りました。加藤兄ィのブログで紹介されていたホンマタカシ「やさしい写真」を読んでいたら、あっという間に赤城駅に到着。miyaっちが可愛い車に乗って迎えに来てくれました。車中のふたりは、いつもと違う慣れないシチュエーションにお互い嬉し恥ずかし!ってな感じでした。miyaっちの車で30分程移動。最初に到着したのは、みどり市草木湖畔にある富弘美術館。中学校の教諭時代、クラブ活動の指導中に頸随を損傷し手足の自由さを奪われてしまった星野富弘さんが、絶望の縁から立ち直り口に筆をくわえて描いた詩画が展示されています。お見舞いにいただいたお花や車椅子で散歩中に見かけた野に咲く草花などを描き、日々の思いや優しい気持ちを書き添えた作品の数々。そんな作品を見ていたら、こゝろ穏やかに優しい気持ちになってきました。展示を見終わってから、美術館に隣接する公園をmiyaっちと散策。紅葉深まる木々や山々を見ながらのんびり過ごしました。上の写真はその時のスナップです。美術館を出て駐車場へ戻る頃には、ふたり共お腹がペコペコ。miyaっちがリサーチしてくれていた桐生市にある明治初期創業の老舗うどん屋・藤屋本店へ直行しました。極太の「ひもかわ」うどんが名物となっているようです。僕はひもかわのカレー南蛮を、miyaっちはひもかわの力天ぷらおろしうどんを注文。ひもかわは、つるっとすべって食べ難さはあるもののとっても美味しくて大満足でした。
 お腹いっぱいになったふたりは、いよいよmiyaっちの実家へ。彼女の実家にお泊まりするのは、42歳にもなって初体験(いい響き!)なもので、緊張で胸が高鳴っていきます。そしてついに到着。以前から話には聞いていましたが、とっても長閑な環境で、のんびり寛げそうな感じでした。到着早々、隣接した畑で働くお父さんにご挨拶。気持ちよく歓迎していただいたので、ほっと胸を撫で下ろしました。そして、miyaっちと家の中へ。紅茶をいただきながら、miyaっちが生まれてからの写真を見せてもらいました。幼少の頃の数えきれない程たくさんの写真を見ていると、いかにmiyaっちが愛情豊かに育まれてきたのかが分かりました。間もなくお母さんもお仕事から帰ってきて、夕食の支度が始まりです。僕が一番風呂をいただいている間には、おかあさんとmiyaっちが献立の準備を整えていました。僕はせめてものお手伝いと食卓への運び役。この夜のメニューはみんなで手巻き寿司! 鮪・鮭・海老・烏賊などお刺身数種類にウニ・イクラ、玉子焼き、梅、かいわれ大根・紫蘇など野菜数種類。何を巻こうか迷っちゃう程、具沢山でした。4人揃ったところで、ビールで乾杯。水が入った小鉢が配られたから、何かと思ったらお寿司を握る為の水でした。高橋家の手巻き寿司は手巻き寿司専門なのですが、いやはや各家庭なりの流儀があるものなのですね。みんなは慣れた手つきで上手に寿司を握って食べるのですが、僕はどうにも上手く握れません。途中からは、諦めてやはり手巻き専門に戻っちゃいました。お話好きのお父さんにあれこれ尋ねると、次から次へとお話が広がってみんなの会話も盛り上がりました。楽しい宴にビールもすすみ、みんな程よく酔っぱらい。翌朝に備えて早めに床に就きました。夜中、眠りながらもポツッ、ポツッと雨音が聞こえてきました。
 翌朝、台所で支度をする音で目が覚めました。僕は残念ながらmiyaっちの部屋ではなく、独り居間に布団を敷いて寝ていたのです。すぐ隣は台所なので、目覚ましをかけずとも起きることができました。嬉しいことに雨は上がって晴れ間も見えていました。今回の旅の目的のひとつは、お父さんとの朝のお散歩。お父さんはほぼ毎日お散歩をしていて、miyaっちもたまにお付き合いして参加するのだそうです。以前からその話を何度も聞いていたので、僕も是非参加してみたかったんです。お天気が回復したおかげで、朝のお散歩が実現しました。お父さん、miyaっち、僕の3人です。まずはお茶とバナナで乾いた喉と小腹を満たします。外に出て準備運動・ストレッチ。見る見るうちに晴れ間が広がり、温かくなっていきました。いよいよ出発! 周囲は畑が広がる長閑な環境なので、空気も美味しくとても気持ちイイんです。民家の庭先には山茶花の花が咲き乱れ、神社やお寺の庭には楓が紅く、銀杏が黄色く色付き、朝露に濡れて輝いています。(下の写真はお散歩コース途中の紅葉風景です。きれいに色付いています。)お父さんは世界の山々も渡り歩くアスリートなので、ずんずん足早に進んで行きます。途中、後ろ歩きをしたり、階段を駆け上がったり、腕立てをしたり、サーキット・トレーニングの様なメニューをこなしながら、約1時間半程のお散歩はあっという間に終わりました。お母さんは、朝ご飯の支度を整えた後、既に出勤していていました(お父さんは今年の4月に定年を迎えました)。お散歩の後の朝食は、また格別に美味しいです。朝からご飯をお替わりしちゃいました。朝食の後は、軽く外出準備を整え、miyaっちと共にお父さんの車に乗り込みました。お父さんのご案内による四万温泉ツアーの始まりです。この日は小春日和で温かく、お散歩の心地よい疲労感から車内でウトウトしてしまいました(お父さん、すみません!)。途中、あちこち寄り道をしながらもようやく四万温泉に到着。この日の為にお父さんは下見の温泉巡りをしていただいていたそうで、素晴らしいご案内をしていただきました。四万温泉にある公共温泉4カ所を巡りましたが、それぞれに個性があって楽しめました。ひと湯毎に身体が軽くなっていくようで、日頃のストレスや疲労感から解放されました。3カ所はお父さんとふたりで入浴し、最後の混浴露天風呂だけmiyaっちもタオルを巻いて一緒に入浴しました。四万温泉には「千と千尋の神隠し」の舞台になったといわれている風情ある旅館もあって、今度ゆっくり泊まりで来てみたいな〜って思いました。温泉を満喫した後には、3人でお蕎麦を食べて帰りました。1時間半程掛かって家に到着すると、ちょうどお母さんもお仕事から帰ってきました。夕食の準備を整え、4人で食卓を囲みました。この日の夜は前の日から仕込んでいただいたおでんが中心。味がしっかり染みていて、とっても美味しいかったです。おでんもお替わりしちゃいました。楽しい夕食も終わると、もうお別れの時間です。お父さんもmiyaっちもビールを飲んでいたので、お母さんが車で送ってくれることになりました。お父さんとはここでお別れの挨拶をして、miyaっちとお母さんが運転する車に乗り込みました。約20分程で赤城駅に到着。お母さんに車中でご挨拶して、miyaっちと赤城駅へ。別れ際はいつも苦手です。また近い内に逢えると分かっていても切なくなってしまいます。だから改札ではそそくさと手を振り別れました。赤城駅始発だから電車はもうホームで待機していて、早速乗り込んで指定席へ。窓側の席だから駅のロータリーが見えます。miyaっちは見えないけど、まだ車は停まったまま。ずっと車を見ていたら、間にあるホームにローカル線が入ってきてしまい、間もなくもう1本ローカル線が入ってきました。もう完全にロータリーは見えません。がっくりしていたら、静かに電車が動き出しました。するとロータリーの端の方にmiyaっちが! 背伸びをしながら大きく手を振る彼女の姿を見つけて、僕も手を振り返しました。身体を伸ばしながら精一杯手を降り続ける彼女の姿を見つめながら、僕の目は涙でいっぱいになりました。

 1泊2日という時間はあっという間に過ぎ去ってしまったけど、僕の人生の中では、何物にも代えることができない貴重な時間となった気がします。とってもとっても幸せな、最高の秋休みでした。お父さん・お母さん、そしてmiyaっちには感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました!


| 23:30 |
繊研新聞


 新聞に載っちゃいました。悪さした訳じゃ〜ないですよ。繊研新聞にクラシコ3回目の登場です。

 繊研新聞は、繊維関連の話題を中心とした新聞です。一般に新聞店で販売しているというよりは、アパレルや繊維関連の商社・小売店・百貨店などが定期購読している新聞です。以前に友人の紹介により、ショップ紹介のコーナーで掲載をしていただいたことがあり、その繋がりで谷中界隈のもの作りのお店と共に「谷中特集」として2度目の掲載をしていただきました。今回はその時の担当者の方からのご紹介で取材のお話をいただきました。商品関連の見開きページにある「うちのお薦め」というコーナーです。さて、何をお薦めしようかな〜と思ったのですが、1年を通して展開していけるクラシコの人気商品ということで、nisicaのデッキマンシャツGUNG HOのファティーグパンツの組み合わせにしました(デッキマンシャツは近日入荷予定! ファティーグパンツはほぼサイズが揃っています)。当初、写真は物撮りというお話だったのですが、当日僕自身がたまたまそのコーディネートだったので、僕のコーディネート写真に変更になりました。コメントでJABEZ CLIFFのベルトについても触れていただいています。それぞれの商品はクラシコにとっては掛け替えのない定番商品です。[あちこちで取扱いしていないからこその魅力]もあります。業界のたくさんの方々が見る新聞なので、本当は紹介したくはなかったんですけどね...。

 それにしても、足短かっ!

 繊研新聞 2009年11月24日(火)繊研新聞社発行(日刊)www.senken.co.jp
| 08:00 |
autumn holiday


 11/25(水)は、私用により秋休みをいただきます。

 店休日の火曜日と合わせて、11/24(火)~ 11/25(水)と連休になります。

 ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願いいたします。


| 11:00 |
Andersons of Shetland


 「ここ数日、めっきり冷えてきたね〜。いよいよエベレストの季節って感じ。」「今年はフェアアイル・ベストもあるらしいよ。」
 「え〜まじすか? それ絶対欲しいよ〜。」

 エベレストのニットは、今年で3年目の展開になります。顧客さんの中には、すでに色違いで購入された方も沢山います。僕も1年目にはネイビーを、昨年はレッドを購入。上の写真に写っている右側の2枚は僕の私物なんです。若干、毛玉が出来たりはしていますが、秋が深まってからは毎日の様に着ています。晩秋から初春頃まで僕にとっては欠かすことの出来ないアイテムなのです。


「このニット、高橋くんのお店で扱ってもらえないだろうか?」友達はそう言った。
 彼とは約18年程前、大学4年の秋頃に輸入衣料品を中心としたストックマン・グループの内定者ミーティングで出会った。翌年の4月に同期入社し、親交を深めていった。それぞれ別々の路を歩みながら今でも親しくしている。彼は同期の僕から見ても仕事が出来たし、人望も厚く、会社の中でも嘱望されていました。しかし、30代半ばで心機一転、料理の世界へ入ったのです。アルバイトをしながら料理学校へ通い、調理師免許を取りました。40代後半で自分の店を開くために、厳しい修行の日々を過ごしています。
 そんな彼は、僕がclassicoをオープンする時にも応援してくれました。什器の搬入なども手伝ってくれましたし、オープンしてからもお店に来て度々買い物をしてくれました。いつも閉店近くに来てくれて、閉店後には一緒に飲みに行きました。僕は、彼が将来開くお店の参考になりそうなお店を選んで連れて行きました。彼が目指すお店は素材の良さを活かした家庭的でシンプルな料理のお店です。扱うものは違っていても、考え方は共通している事柄が多く、よくそんな話題を肴に飲んだりします。
 彼はもとともシンプルな洋服が好きでしたが、料理の世界に入ってからは、ますます拍車がかかった様です。シンプルで良質な厳選されたものだけを着ています。一昨年の冬のある日、いつもの様にclassicoの閉店後に飲みにいきました。その時に彼が着ていたシェットランド・セーターの話になったのです。10年程前、彼がまだアパレルの営業時代に取引先だったショップで購入し、以来気に入って冬になるとほとんど毎日着ているそうです。ネイビーとグレーを持っているけれど、さすがにこればかり着ているから、もう1枚欲しくなったのだそうです。そこで、「classicoでこのニットを取扱いしてはどうか?」と提案を受けたのでした。確かに言われれば冬にはいつも着ていた様な気もしますが、特に気にも留めていませんでした。僕自身がそこまでシェットランド・セーターに思い入れが無かったのでしょう。でも、彼が着ているセーターを気にしてみれば見る程、10年物とは思えない素材感とバランスの良さに、惹き込まれていきました。若干の毛玉もあったのでしょうが、気になる程ではありませんでした。10年経っていても野暮ったさも感じられず、色褪せもせず、輝きを放ち続けているこのニット、これこそ僕が求めているclassicoではないか!
 翌年の秋冬にはclassicoにて展開することを彼に誓いました。彼の着ていたニットの織りネームにはShetlandとは入っていますが、ブランド名は明記されていませんでした。彼の微かな記憶を辿りながら、そのニットはEVEREST(エベレスト)というブランドの物だと判明しました。早速、輸入代理店にお取引をお願いし発注。約半年後の昨年初冬からclassicoにて展開が始まりました。
 それまでclassicoで扱っていた商品からすると、EVERESTのニットは高額でした。商品に対する信頼はあるものの、実際に店頭で売れるかどうかは半信半疑でした。しかし、実際にご試着していただくとほとんどのお客様が気に入って下さり、お買上げいただきました。僕自身も入荷してすぐに購入いたしましたが、友人同様にほぼ毎日着続けています。手放すことの出来ない冬の必需品となりました。
 スコットランド北方に位置するシェットランド諸島は、100以上に及ぶ大小の島々で形成されています。その気象条件は大変厳しく、過酷な自然環境の中にあります。そんな中、500年以上も昔から島の人々が自らの生命を守るために、生産し愛用し続けてきたニットがこのシェットランド・セーターなのです。原料となる野生種に最も近いシェットランドシープのウールは、英国内で最も軽く柔らかいことで、特に珍重されています。純粋種のシェットランドシープからわずか20%~30%しか取れない最高品質のウール「Fine」の中でも更に上質なものだけを選んで使用しています。
 シェットランドシープは、厳しい寒さに耐えるため、非常に軽くて柔らかい毛で覆われています。そして、この島のウールのクオリティを保ち続けるために、それぞれの羊の純粋種が保存されています。シェットランドシープは、一種類で何色もの天然の色の毛を持つ珍しい品種です。White、Morit(赤)、Shaela(グレー×茶)、Fawn(薄茶)、Brown、Greyと大きく6色に別れており、EVERESTのセーターはこの天然の色を生かして作られています。
 最高の品質の糸を使った上で、熟練した職人が先祖伝来の技術を重ね、ハンドフレームにより1枚1枚丹念に編み上げており、これこそが本物のシェットランド・セーターと言えるでしょう。仕上げは全て手作業で行っており、最後にシェットランド島のピートウォーター(軟水)で洗うことにより、特徴である柔らかさを更に増しています。
 これ程までに品質にこだわる理由は「EVEREST」の名前の由来に現れています。1953年ヒマラヤ山脈のエヴェレスト初登頂に成功した、エドモンド・ヒラリー卿と彼の率いるヒマラヤ遠征隊が、過酷な気象条件に備えるために、軽くて強く、機能性に優れたセーターを特別に依頼して作らせました。登頂の際、遠征隊が着用したものは、サイズ42で300gと非常に軽量で暖かく、まさにヒラリー卿が求めていたものでした。これがEVERESTの始まりとなりました。そして当時と同じ品質と技術を今でも受け継いでいます。
 プレッピーファッションでは長年愛用して毛羽立ったシェットランド・セーターを「シャギードッグ・セーター」と呼び、祖父の代から続く昔ながらの名品を愛用する精神を美徳としていたそうです。まさにEVERESTは息子へ孫へと伝えていきたい名品なのです。
 
 今年は同じAndersons 社で作られているフェア・アイルのニットベストを特注しました。小さい編み地見本からオーダーしたので若干の不安もありましたが、期待通りの出来映えです。僕も今年はこれを狙っています。下の写真の様に、nisicaのb.d shirtsとコーディネートして着てみたいな〜って思っています。このフェア・アイルのベストは、シェットランド諸島のフェア島にて1枚1枚手編み(かぎ針編み)されています。EVEREST同様、天然色の最高品質のウールを使用しているので、様々な色合いが使われているにもかかわらず上品で美しいハーモニーを奏でています。「孫子の代まで伝えていきたい!」そんな風に思える芸術的な1枚です。


 (上の写真)Andersons of Shetland Everest Hand Frame Kitted Crewneck Sweater ¥23.100
       Light Grey 32 / 36 / 38 / 40、Grey 32 / 36 / 38 / 40、Navy 32 / 36 / 38 / 40、Red 32 / 36 / 38 / 40
 (下の写真)Andersons of Shetland Hand Kitted Fairisle  V Neck Slip Over ¥42.000 1 Color 38 / 40


| 22:30 |
雑貨カタログ 冬号 / No.104


 柄にもないんですが...、器でもないんですが...、審査員を務めました。「第14回雑貨ディスプレイ読者大賞」決定!

 今年の8月某日、「雑貨カタログ」担当の編集者 長坂さんから1通のメールが届きました。長坂さんには、以前「雑貨カタログ」に掲載いただいた時にお世話になっていました。「何だろう?」と思ってメールを読んでみると、今年の「ディスプレイ読者大賞」の審査員・ショップ代表として参加していただきたいという内容でした。「えっ!何で?」と今ひとつ事態を理解できずにおりました。きっと他の方と勘違いしているのだろうと思って、返信したところ、「編集部のみなさまのたっての希望なんです。」という事でした。「僕なんかよりも相応しい方は沢山居るだろうに...」とは思ったのですが、この機会を逃しては2度とこんな経験はできないだろうと思い、若輩ながらお引き受けすることにしました(ちなみに昨年は雑貨界の大御所 Farmer's Table の石川博子さんが担当しています)。店休日の火曜日だったら何時でも問題なかったのですが、審査会の予定が金曜日でした。僕の都合で朝早くの集合となってしまい、みなさまにはご迷惑をお掛けしていたしました(申し訳ございませんでした)。いよいよ審査会の前日、編集部より「ディスプレイ読者大賞」の応募者の資料が届きました。各応募者の熱い思いが伝わる資料ばかりで、レベルの高さに驚きました。数時間を掛けて資料に目を通して自分なりの見解を抱きながら、選考当日撮影場所に向いました。スタジオでの撮影は初体験(いい響き!)だったので、正直ドキドキでした。
 審査員は「雑貨カタログ」編集長 藤岡信代さん、「雑貨カタログ」アートディレクターの荘司邦昭さん、インテリアスタイリストの長尾美智子さん、そして僕の4人でした。ひと通りご挨拶を済ませた後に、各自の見解を発表していきました。僕の後に発表した長尾さんの意見はとても素晴らしく、「さすが!」と思わず感心してしまいました。僕が思いも寄らない細かい部分まで心を配って審査をしており、応募者の皆様への温かい愛情が感じられました。審査内容の一部をまとめた文章が掲載されていますが、実際には4人の様々な意見が飛び交い、とても有意義な時間を体験できたと思います。特に問題となったのがグランプリの選考について。グランプリに値する方は数名居たのですが、(僕も含めて)実際に選んだのは、どちらかと言うとグランプリらしからぬ作品。選ばれた理由は、誰かや何処かの真似だったり影響が感じられたりするのではなく、その人らしさや暮らしぶりや佇まいまでが感じられたこと。この時のために頑張ったというよりも、日々素敵に丁寧に暮らしている事が伝わりました。ディスプレイやインテリアだけではなく、きっとお洋服の着こなしや趣味、自由な時間の過ごし方までセンスよく感じられる、そんなお住いでした。
 グランプリや準グランプリ以外にも各審査員賞を決定しました。高橋 隆賞は、広島県の稲垣さん。古くて小さな和室ですが、彼女らしく質素に丁寧に暮らしていることが感じられる好感の持てるお部屋でした。選んでいる古道具にも統一感があり、とてもセンスよく落ち着いた雰囲気を醸し出しています。こんなお部屋なら遊びにいきたいな〜って思います。稲垣さん、おめでとうございました!
 今回の選考では、その人らしさや暮らしぶりを大切にしたとてもレベルの高い選考が出来たのではないかと思います。とてもいい経験ができました。「雑貨カタログ」編集部の皆様には、感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。

 P.S. それにしても...顔写真、エロッ!

 雑貨カタログ 冬号 / No.104 特別定価 ¥1.200 株式会社主婦の友社より発売中です!




| 22:00 |
Ry Cooder & Nick Lowe Live !


 "THEY DRIVE by NIGHT !"  熱い熱い狂おしい夜を堪能しました。 Ry Cooder & Nick Lowe、まだまだ、健在です!

 11/10/2009 夜 東京渋谷 東急Bunkamura オーチャードホール。L.A.のバンドVagenius(Ry Cooderの息子 Joachim Cooderがドラムを担当)による第1部(前座)の演奏が終わり、いよいよ第2部の幕開け。大歓声に迎えられて登場したのは、白髪頭のお爺ちゃんふたり。Nick Lowe(ニック・ロウ)は黒いポロシャツに細身なスラックス、黒ぶち眼鏡がお似合いのスリムなイングリッシュお爺ちゃん。Ry Cooder(ライ・クーダー)は派手なアロハシャツ、お腹は突き出た貫禄満点なアメリカンお爺ちゃん。僕が思い描いていたよりも枯れた風貌をしたおふたりの姿から、秋の夜長に相応しいシックなライブを聴かせてくれるだろうと期待していましたが...。ところがどっこいってな感じ。いい意味で期待を裏切られました。特にライ・クーダーは最初からエンジン全開で迫力のスライドギターも炸裂! ボーカルも声量豊かでパワフルでした。前座も勤めていたJoachim Cooder(ヨアキム・クーダー)も、脇役として父親であるライ・クーダーを盛り上げていました。ボーカルはライとニックが交互に担当していたものの、演奏曲はライの曲が大半。ニックは出過ぎることなく控えめな存在に徹して、ライを盛り立てていました。主役のライはと言うと、まるでアメリカの田舎街にあるパブでライブ演奏をしているかの様にリラックスしながらも、精一杯お客さんの声援と期待に応えていました。
 ライブ入場前には、僕が最初に勤めた会社の大先輩で今は新潟でベアトラックを営む小林さんと再会。ライブ会場内でも、僕が以前に勤めていたショップからのお客様を3組もお見かけして、やっぱり通じ合うものがあるんだな〜って実感しました。僕はと言うとmiyaっちと一緒。17歳年下のmiyaっちにも理解してもらえるかな〜って、正直不安な気持ちもあったのですが、miyaっちにも楽しんでもらえたようです。よかった、よかった。

 僕のライ・クーダーとの出会いは、「パリ・テキサス」のサウンドトラックCD。衝撃的でした。その後「チキン・スキン・ミュージック」のCDも購入。数年後にレコード・プレイヤーを手に入れてからは、同じ2枚をLPで買い直しました。クラシコをオープンしてからは、その2枚を聴く機会が多くなり、1枚また1枚とほかのLPも続々と買い揃えていきました。今ではほとんどのLPを持っています。「パリ・テキサス」は、毎日日暮れ時になると聴聴きたくなります。クラシコB.G.Mにおいては最も登場回数の多い1枚に入るでしょう。一方、ニック・ロウとの出会いは盛岡での大学時代。当時好きだったエルビス・コステロとの繋がりで聴く様になりました。数年間は聴いていたと思いますが、音楽の好みが変わるに連れてエルビス・コステロもニック・ロウも聴かなくなっていました。ライ・クーダーは、出会って以来聴き続けてきましたが、突き詰めて調べたり勉強したりする方ではないので、ニック・ロウと結びつきがあることは知りませんでした。今回のライブのチケットを予約する時にも、ライ・クーダーのライブを観てみたいという気持ちだけで、ニック・ロウも一緒なんだ〜って感じで、ふたりがジョン・ハイアット、ジム・ケルトナーと一緒にリトル・ヴィレッジというバンドを組んでいたなんて思いも寄りませんでした。今回ライ・クーダーとニック・ロウがツアーをまわるのは、リトル・ヴィレッジ以来17年ぶりなのだそうです。そんなふたりが様々な音楽経験を経た今一緒にライブをしている事が、楽しくてしかたなかったのでしょう。そんなふたりの喜びが、ひしひしと伝わって来ました。残念だったのは、僕が知っている曲が少なかったと感じたこと。このブログにコメントをいただいたベアトラックの小林さんによると、高齢なライのボーカルでは高音が出にくくなっているため、アルバムに収録も全く違うアレンジをほどこしており、僕が知っている曲だと思えなかったのだろうということでした。いつもB.G.M.としてさらっとしか聴いていないからな〜。聴き込みが足りないんだ!って反省しました。ライ・クーダーはもちろんニック・ロウの曲も改めて聴き直してみようと思ういいきっかけになりました。

 ライ・クーダーは年齢的なこともあり、今回が日本における最後のツアーかという噂も聞こえてきたけど、何の何の。「まだまだ俺は現役バリバリだぜ!」って感じで、そんな噂を一蹴するかの様なパワフルでハッピーなライブでした。いつかまた日本でライブがある時には、お店を休んででも行きたいな...な〜んて。その時はみなさん、許してちょ!
| 23:00 |
Spoon. DECEMBER.2009


 「森ガール」とは、これ如何に。谷根千は「森ガール」で盛り上が〜る!

 みなさんは「森ガール」って知っていますか? あちらでも、こちらでも、どちらでも。最近、谷根千界隈のショップ仲間の間では、ひそかに話題なのです! そもそも話題の大元はこのSpoon. 12月号。「森ガールのための路地裏散歩ガイド」と題して、谷根千、吉祥寺、鎌倉の街が紹介されています。谷根千のページは、文筆家・甲斐みのりさんのお導きによる谷根千散歩となっています。上の写真の様に、右ページにはカヤバ珈琲SCAI THE BATHHOUSE、いせ辰、クラシコが、左ページには旅ベーグルdoudouが紹介されています。旅ベーグルの松村クンによると、旅ベーグルにはすでに森ガールが度々訪れているらしいです。早くも森ガールを判別できる術を心得ているらしく、さすが、「森ガール通!」と尊敬してしまいます。
 「森ガール」とは、森に居そうな女の子のことを表しているそうで、ガーリーな女の子のライフスタイルとして定着しつつある様です。また、「森ガール= 蒼井優ちゃんに憧れる女の子」という説もあるらしく、「おせん」を見ながら胸キュンしていた僕も「森」の仲間に入れるかな? そう言えば、miyaっちも蒼井優ちゃんとお話ししたいって言ってたっけ。「森ガール」の一員かも。

 「森ガール」諸君、「森ガール」に興味がある女子達、そして「森ガール」に興味津々のオタくん、是非Spoon.をご覧あれ!

 Spoon. No.70 DECEMBER.2009 ¥660 株式会社角川グループパブリッシングより発売中!   
| 22:00 |
Wallpaper* NOVEMBER 2009

 
 待ちに待っていたあるものがイギリスよりAIRMAILにて到着しました! Wallpaper NOVEMBER 2009です。

 千駄木にある帽子と雑貨のショップC.A.G.ブログは、毎日2回はチェックしています。10/26のC.A.G.ブログを見てから、クラシコの掲載誌でもある Wallpaperをクラシコブログでもご紹介したいな〜と思っていました。日本の雑誌の場合、発売日前後に掲載誌が届くことが多いので、すぐに内容をチェックすることができます。今回は掲載誌がなかなか届かなかったので、海外の雑誌は掲載誌を送ってくれないのかな〜と思っていました。諦めて自分で購入しようと販売書店を調べてみたのですが、近場では取扱いしている書店が見つからず、青山ブックセンター本店に買いに行こうかな〜と思っていたところ、AIRMAILが到着したのです。イギリスからの郵送だったから時間が掛かったんですね、きっと。何か嬉しくなっちゃって、AIRMAILの写真まで撮っちゃいました(上の写真です)。C.A.G.ブログでは、C.A.G.の掲載ページを見ていたものの、クラシコの掲載ページはどうなっているのかな〜とワクワクしながらページを捲っていたら、あれっ!クラシコはC.A.G.と同じページに文章だけの掲載でした。取材の際には撮影もしていただいたんですけどね。ちょっとガックリ。ほかのページを開いてみると、写真掲載されているのは掲載内容の1/3程度。文章でご紹介いただいただけでも、感謝しなくっちゃ...ですよね。
 Wallpaper は、イギリスで発行されているデザイン・インテリアを中心としたライフスタイル誌。毎号国際的な視野で様々なスタイルを発信しながら人気を集めている様です。今回の号では、日本以外にもアメリカ、イタリア、フランス、カナダ、ドイツ、スペイン、ブラジル、スカンジナビア、そして本国イギリス、それぞれの国について独自の視点でセレクトされた様々なトピック40が件分が掲載されています。日本についてのトピック1/40がクラシコというわけです。それは名誉なわけですね。クラシコについては、こんな内容が書かれている様です。「20年以上キャリアを重ねたファッション業界での経験を経て、高橋隆氏は素朴ながら現代風のライフスタイルを演出するショップ・クラシコを2006年にオープンした。モノの新旧にこだわらず、クラシコならではの感性で良質かつ魅力的なモノが店内には美しくディスプレイされ、江戸屋の歯ブラシ、富士山麓の街で作られたALDINのリネンから、インド産のチェック柄のコットンストール、南米の民藝品に至るまで、見事にひとつの世界観をつくり出している」
 最近急速に外国からのお客様の来店が増えているのですが、加藤兄ィの紹介による"TOKYO BY TOKYO"  や、このWallpaper の影響も現われているのかもしれません。Wallpaperにて唯一紹介されている日本の街 Yanesen は、魅力を失うことなく守り続けてく価値がある街なのだと改めて実感しています。

 Wallpaper NOVEMBER 2009 青山ブックセンター本店などで発売中(参考価格¥1.827)です。



| 18:00 |
Page: 1/1