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2008年の終わりに


 本日をもちまして、2008年 classicoの営業が終わりました。


 今朝の出勤途中、奮発して豪華なお正月飾りを買っちゃいました。昆布(喜ぶ)のいい香りがします。新しい年を迎えるにあたり、お正月飾りを買わなくてはと思っていましたところ、ちょうどよく出店が出ていたのです。縁起物だから、ケチっちゃいけない!って自分に言い聞かせて。
 今年の11月には、初めて酉の市(三の酉)に行ってきました。熊手もやはりピンキリでしたが、まあまあのお値段のものを購入して、classicoの奥に飾っています。熊手効果の現れなのか、12月は大盛況でした。このところ、招き猫から始まって、福助、熊手と縁起物に頼ってばかりな気もしますが、きっと信じる心が大切なのだと思います。

 信じるといえば...。2年前、classicoをオープンしてからまだ半年程の頃で、なかなか思う様な結果を出せずにブルーな気持ちで迎えたお正月でした。細木和子さん出演のお正月番組を見ていて、それまでは何の興味もなかった六星占術になぜか惹き付けられてしまったのです。気持ちが弱くなっている時程、何かにすがりたくなるものです。さっそく書店にて六星占術の本を購入し、貪る様に読みました。書いてあることは、実際に僕や家族に当てはまることが多く、とても納得出来る内容でした。そして、僕は土星人マイナスであり、classicoをオープンした年から3年間が大殺界だと分かりました。なお且つ、その年が大殺界でも最悪の年〈停止〉だったので、また更に厳しい1年になるのかとブルーになりました。でも、それからは心機一転、自分の店を見つめなおし改善を重ねていく中で、徐々に成果が見える様になりました。そして、大殺界最後〈減退〉の今年は充実の年となりました。ようやく大殺界の3年を終えようとしています。
 来年は、いよいよ〈種子〉の年。新しいスタートを切るには絶好の年になります。仕事も,恋愛もゼロからのスタートと思ってチャレンジしていきたいと思います。(と言っても、六星占術を盲信しているわけではないのですが。)


 2008年を終えようとしている今、何よりもお世話になりました皆々様への感謝の気持ちで一杯であります。お客様・友達・家族・曾ての同僚や先輩・仕入先の方々・谷根千+TFCの仲間たちへ。ありがとうございました!
| 23:00 |
年末年始の営業について


2008年も残すところ、あと数日となりました。早いものですね。
このところ暗いニュースばかりでありますが、2009年はみなさまに幸福が訪れる1年となります様に、心から願っております。

2008年は12/29(月)まで営業しております。
2009年は 1/ 4(日)より営業しております。

みなさまのご来店をお待ちいたしております。


Delft Tile, Title "Country Home" (17C) ¥16.800
| 19:00 |
MORE


 菅野美穂さんがclassicoにやって来ました。うれし〜ぃ!

 11月某日、女優の菅野美穂さんが女性誌「MORE」の取材の為、classicoにいらっしゃいました。今回の企画は「スペシャルフォトギャラリー」というコーナーの中「歩こう、歩こう 菅野美穂」というタイトルで、お散歩の達人・菅野美穂さんが行きたかった町、根津・谷中をぶらぶらお散歩するという内容です。
 上の写真の様に、菅野さんがclassico店内で素敵に微笑む様子が、光あふれる美しい写真で紹介されています。お隣の頁では根岸にある珈琲の店・デンが紹介されています。菅野さんは、厚切り食パンにグラタンを乗せて焼いた「グラパン」を食べに行きたくて、思い続けていた待望のお店なのだそうです。見ていたら、僕も「グラパン」を食べに行きたくなってしまいました。
 下の写真(右頁)の様に、谷中の名所のひとつとなったSCAI THE BATHHOUSEも紹介されています。ほかにも、菅野さんが谷中界隈をぶらぶら散策する様子が、約4頁に渡って紹介されています。ダイジェスト的ではありますが、谷中の空気感を感じてもらえるのではないかと思います。
 菅野さんお一人の散歩となっていますが、編集者・カメラマン・スタイリスト・ヘアメイクの方々など、7〜8名の団体さんで楽しそうに廻っていました。誌面にも書いてある様に、菅野さんにはemsのオーガニックコットンのタオルをご購入いただきましたが、このemsのタオルはスタッフのみなさんにも大好評でした。

 菅野美穂さんといえば、2007年フジテレビにて放送されたドラマ「わたしたちの教科書」を忘れられません。ある中学校で転落死した義理の娘・明日香の無念を晴らすために事件の真相を明らかにしようとする弁護士・積木珠子役を好演していました。このドラマをきっかけにして、女優・菅野美穂さんに注目するようになりました。
 10年程前、某ショップにて菅野さんをお見かけしたことがありました。少年の様な印象だったその頃と比べて、とても大人っぽく魅力的になり、素敵に輝いていました。スタッフの方々への心遣いも感じられ、とても好感の持てる女性でした。

 またいつの日か谷中散歩に来て、classicoにお立ち寄りいただけたら嬉しいな〜と思っています。


 MORE 2009年 2月号 集英社 ¥600 12/26発売 (今回は表紙も菅野美穂さんですよぉ)

| 22:30 |
Merry Christmas !


☆☆☆ I wish you a merry Christmas! ☆☆☆

クリスマスといえば、思い出すのは10年程前のこと。葉山のお店での仕事を終え、横浜山下町の自宅に駆け込んでスーツに着替え、関内にあるレストランで待ち合わせてクリスマス・ディナー。山下公園を望むホテル・ニューグランドに泊まり、ホテルの部屋にてサプライズ・プレゼント。なんて、トレンディ・ドラマの様なクリスマスを過ごしたこともありました。

ここ数年はケンタッキー・フライドチキンやモス・チキンを買って、ひとり静かなクリスマスが定番となってしまいましたが。
そんな僕にもクリスマスイブの日に予定ができました。ヤッホー!
えっ、何の予定かって? えっと、えっと...。

歯医者、 なんですけどね。 くぅう〜っ!


オーストリア PERZY社 のスノーボール、可愛いでしょ。以前にもご紹介した金沢のうつわ・雑貨 LINEの中澤さんにお土産でいただきました。1900年から続く手作りのガラス製スノーボールです。中澤さんが、お店をもてたら絶対に紹介しようと思っていたアイテムだそうです。もうひとついただいたクリスマス・ツリーのスノーボールと共に、classicoのクリスマス・ディスプレイに使わせていただきました。でも飾っていると欲しいというお客様が多くて、困ってしまう程大人気なんです。だから、来年はclassicoでも扱いたいな〜と思っています。


今年の冬はあたたかくて、ホワイト・クリスマスにはなりそうもありませんが、みなさま、素敵なクリスマスをお過ごしください。
| 00:00 |
針原修「流木の鳥」


「流木の鳥」が5羽、classicoにやってきました。

8/25 classico blog " 流木の鳥 " も、とても反響がありました。針原修さんの「流木の鳥」は、約2年に渡って大切に扱い続けてきましたが、これまで以上にみなさまに興味を持っていただくきっかけになったと思います。そして「流木の鳥」は海外にも羽ばたいていきました。

今年の初夏、友人の紹介でtortoise(トータス)の篠本さんがclassicoにご来店になりました。篠本さんは数年前アメリカに渡り、ロスアンジェルス・ベニスビーチに日本のクラフト・作品・民芸品・雑貨などを紹介するショップtortoiseをオープンしました。今ではロスアンジェルスの人々の心をつかみ、成功を収めている様です。まだclassico のホームページが無かった頃、classicoを検索していただいた際にお客様のブログにヒットし、そのお客様が紹介していた「流木の鳥」を見て気に入ったのだそうです。classicoにご来店の際には「流木の鳥」をひとつご購入いただき、次回9月に帰国される際に「流木の鳥」の作家・針原修さんをご紹介する約束をしました。

そして9月、篠本さんと待ち合わせをして針原修デザイン室へ行きました。僕は用事があったので、ご紹介して間もなく退席をしたのですが、tortoiseでの初めての展開のために時間をかけて「流木の鳥」を選んだ様です。11月頃にtortoiseにて展開が始まった「流木の鳥」は大好評をいただいたそうです。ロスアンジェルスは1度だけ訪れた事がありますが、気候も温暖で湿気も少なく、とても気持ちのいい時間を過ごしました。住居もゆったりと広く寛げる空間が広がっていると思うので、「流木の鳥」達もきっと気持ちのいい時を過ごしていることでしょう。


何処かの山から川を下り、遠き島より海を流れ、時を経て辿り着いた流木が、命を吹き込まれ鳥となって海を渡り、アメリカ西海岸に暮らす人々の生活を見つめ、心を癒しているのかな...。なんて、ロマンに思いを馳せてしまいます。


8/25 classico blog " 流木の鳥 " の内容はこちらにてご覧ください。

針原 修「流木の鳥」 前列左¥7.350、前列右¥7.350、後列左¥11.550、後列中¥11.550、後列右¥13.650



P.S.
針原修さんの20年来の友人である中村明彦さんが、12/16(火)に「ATELIER 山雲海月」をオープンいたしました。中村さんは、日本の古き良き着物の素材を活かしてオリジナルのアロハシャツを作り、ホームページCLOUDY MOONにて販売してきました。インターネットでは伝えきれない手触りや,布の温かみを直に感じていただきたいという思いから、「ATELIER 山雲海月」をオープンすることになりました。着物のアロハのほかにも、中村さんが長い間集めてきた骨董品・古美術品なども取扱いしております。新しい視点で表現された日本文化の素晴らしさと独自の世界観を感じることができます。針原修さんもアートディレクターとしてサポートしています。classicoからも徒歩5分程なので、合わせてご覧いただければ幸いです。

ATELIER 山雲海月(サンウンカイゲツ)
〒113-0031 東京都文京区根津2-37-1 tel 03-5834-8850
| 16:00 |
Jabez Cliff


Jabez Cliff、2009年1月の再入荷に先駆けて限定先行発売です!


9/12 classico blog " Jabez Cliff "は、これまでの短いブログ史上最高の反響をいただきました。Jabez Cliffのベルトは、結局店頭に1回も出ることなく完売してしまいました。これも偏に「我がブログの力」...ではなく、「triple mo'fablogのお力!」であると思っております。僕の大好きなブログtriple mo'fablogにて、classicoとJabez Cliffについてご掲載いただき、そのおかげでclassico blogとJabez Cliffについて多くの方に知っていただくことが出来ました。感謝の気持ちで一杯であります。ありがとうございました。

前回完売後にも何人ものお客様にご来店・お問い合せをいただきましたが、ご購入いただけず、とても心苦しい思いをいたしました。9/12のブログにも書きました様に、次回入荷は来年の春(2月頃)を予定しておりましたが、若干早まり1月中旬には入荷になると思います。そしてこの度、一番人気のあるDark Brownの3サイズのみ少量入荷いたしました。前回買い逃してしまった方は、この機会にいかがでしょうか。 師走のお忙しい時期ではありますが、是非見にいらしてください。お待ちしております。

9/12 classico blog " Jabez Cliff " の内容はこちらにてご覧になって見てください。


Jabez Cliff Stirrup Leather Belt ¥8.925  D.Brown Size : 30 / 32 / 34 inches
| 20:30 |
NICHIBAN Tape Dispenser



かねてからの待望の逸品が、いよいよ入荷です!


classicoのオープン準備のための備品を揃えている時に、どうしても欲しい物がありました。麻布十番のホーボーで見た古い南部鉄製のテープカッターを忘れることができなかったんです。結局、¥10.000と高価だったにも関わらず購入しました。以来、classicoのレジ脇にはいつもそのテープカッターがあります。classicoでは古民藝や作家さんの器・古道具・雑貨・植木鉢などを扱っているため、梱包時にかなりの頻度でセロテープを使用します。左手で商品を押さえながら右手でテープをカットするので、どっしりと重くて動かないこの鉄製のテープカッターは必需品なのです。

古いテープカッターは、以前に3点程仕入れて販売したことがあります。昔、百貨店で使われていたその古いテープカッターにはNICHIBANのロゴが入っていました。僕の使っているテープカッターにはNICHIBANのロゴは入っていませんし、色も若干違いますが、ほかは全て一緒でした。僕が使っているテープカッターもおそらくNICHIBANのものだったのではないかと思います。その後、なかなか古いテープカッターとは出会う機会がなく、仕入れはできていません。


classicoをオープンしてから、僕が信頼しているあるお店で現行品NICHIBANの南部鉄製テープカッターと出会いました。大巻用・小巻用2サイズが販売されており、大巻用をお世話になった友人への贈り物に購入しました。そして、いつの日かclassicoにてこのNICHIBANのテープカッターを取扱いしたいと思い続けていました。昨年頃からclassicoでも文具類も扱い始めるようになり、少しずつ文具のバリエーションも増えてきたこともあり、自分の中で温めてきたこのテープカッターの仕入れにいよいよ動き出しました。

歴史ある文房具の問屋さんにお願いして仕入れをしたのですが、このテープカッターを扱うのは初めてということでした。東京のお店をあちこちまわっても見る機会がとても少ないです。取扱いをしているお店がいかに少ないかが分かります。


NICHIBAN南部鉄製テープカッターは、1983年に青銅色の大型と小型を発売開始し、テープカッターとしての独自の地位を築いてきました。シンプルなのに存在感のあるデザインは、どこに置いてもしっくりと合い、デザインやクオリティを重視する本物志向のこだわり派に人気があります。南部鉄独特のあたたかみのある質感と量感が醸し出す重厚さはそのままに、それぞれの色を深みのある格調高い色あいに仕上げた、職人の技が光るテープカッターです。2kg(大巻用)の重量でどっしりと安定する南部鉄と、底にあるゴム製の足が本体を固定するため、テープを引っ張ってもびくともしません。約220gの南部鉄製巻心を仕様しているため、回転にも適度な重みがあります。ネジ止めで交換できる替え歯も発売されている様です。classicoでも、みなさまが末永くご愛用できるように準備していこうと思います。本体は壊れることが無いので、替え歯さえあれば子孫にも渡ってご愛用いただくことが出来ます。

残念ながら小巻用はすでに廃盤となっております。現状は在庫がありますが、いずれは仕入れが出来なくなってしまうので、早めの購入をお薦めします。ショップの方々には大巻用がお薦めです。ちょっと大きいですが存在感たっぷりです。大車輪の活躍をしてくれると思います。

みなさまの机の上にもいかがでしょうか? 永遠の相棒となることでしょう。


NICHIBAN Tape Dispenser Small ¥1.953 w 130mm × d 47mm × h 65mm
NICHIBAN Tape Dispenser Large ¥5.040 w 170mm × d 57mm × h 93mm

 

※(2016年9月14日追記)

Tape Dispenser Smallはもう何年も前に完売しております。お問い合わせいただいても対応することは出来ません。ご了解ください。




NICHIBANでは日本語では「テープカッター」、英語では「Tape Dispenser」と表記しています。
classico blogでは本文中は「テープカッター」、タイトルのみ「Tape Dispenser」と表記いたしました。


P.S. 千駄木にある内山 グリさんのお店のC.A.G. blog でもご紹介いただきました。

| 08:00 |
RANDERS HANDSKER Groves


今年はボクもホ・シ・イ・な。

去年はあっという間に売切れてしまいました。初めてのグローブの展開だったので、少量しか発注していなかったということもありますが。すでにこのグローブを数年使っている友人から愛用のグローブを見せていただいて、自分もかなり欲しくなったのですが、お客様優先の気持ちから買えぬままついに完売してしまいました。もちろん、とても嬉しいことであります。そこで、今年は昨年より色・点数を増やして発注しました。メンズは昨年同様(下の写真の)4色、レディースはメンズと同じ4色 +2色(上の写真の)展開です。

RANDERS HANDSKER(ラナスハンドスカ)は、およそ2世紀にわたって手袋製造を続けている北ヨーロッパ唯一の手工業手袋のブランドです。200年近い伝統に基づく独自の方法で、革のなめし・染色・裁断・縫製、全て自社で行っています。デンマーク・北ユトランド半島に位置する都市ラナスには、13世紀から続く手袋生産の伝統が息づいていました。1811年、当時のラナス市長は生産を中止していた手袋産業を再建するために、各都市から熟練した職人を募集しRANDERS HANDSKEFABRIKを設立。RANDERS HANDSKERが生まれました。後にフランスの手袋裁断・縫製・なめしの技術を取得。次第にRANDERS HANDSKER独自の技術となり、今日世界中から高い評価を得るまでになりました。第一次世界大戦後に売却・買収を経て1927年に再再建。現オーナーによる経営が始まり、第2次世界大戦後の混乱期にも独力で生産を守り続けました。その後、更に新たな技術を加え、幅広いコレクションへと成長しています。

RANDERS HANDSKERの革への情熱は妥協を許しません。彼らは「お客様が品質・信頼を購入している」ということを理解しています。革の特製を熟知した者だけが作ることの出来るデザイン・革質・機能性が融合すると判断したものだけを製品として仕上げています。RANDERS HANDSKERの手袋は、代々デンマークの人々に愛され、デンマーク王家のオフィシャルサプライヤーとしても認められるブランドとなりました。そしてデンマーク国内に留まらず、世界各国の人々・著名人・実業家・俳優・スポーツ選手などに愛用される国際的なブランドへと発展しました。

Lamb Pique Wool Mix Grovesは、とても薄いラムレザー(子羊の革)にウールの裏地が付いています。薄くても暖かく、寒い冬も快適に過ごしていただけます。サイズはピッタリ目がお薦めです。ご愛用いただくにしたがって、自然に手に馴染みフィットしていきます。吸い付くようなきめ細かさと柔らかさ、そして革本来が持つ伸縮性をご堪能いただけることでしょう。

どの色もいい色なので、全色欲しくなっちゃいます。ほんと迷っちゃいますよね。

RANDERS HANDSKER Lamb Pique Wool Mix Groves
Ladies ¥11.550 (上の写真の6色 cream, rose, cognac, brown, grey, navy)
Mens  ¥13.650 (下の写真の4色 cognac, brown, grey, navy)



それぞれ残り僅かとなりましたので、お早めに見にいらしてください! お待ちしております。
| 08:00 |
FIDELITY Pea Coat


今年の冬は ピーコートと共に過ごそうと思っています。高校生の時以来です。

僕は、リアス式海岸で有名な三陸海岸沿いの街、岩手県釜石市で育ちました。高校2年か3年の頃、東京の短大に進学していた2つ上の姉からのお下がりだったのか、買ってもらったのか、ピーコートを着ていました。当時地元ではお洒落なお店はほとんどなかったので、ファッション雑誌をを見ては、お洒落に憧れていました。東京の姉に頼んでは、釜石では手に入らない洋服などを手に入れていました。通学の時には学生服にピーコートを羽織り、CONVERSE オールスターを履いて、姉に買ってもらったSEA'S のトートバックを愛用し、プレッピーを気取っていました。


classicoをオープンして2か月程経った頃、あるアパレルの営業マンが飛び込みでやって来ました。住宅街にあるclassicoの様な店に飛び込みでやって来るなんて珍しいことです。僕の古くからの友人から噂を聞きつけて来てくれたそうです。アイメックスの山中さんでした。ひと通りお店を見回した後、自社で扱うFIDELITYのピーコートがclassicoにお薦めだと熱く語ってくれたのですが、正直なところ当時の僕にはピーコートに関心が無く、山中さんのお話も話半分に聞いていました。現在のclassicoとは違い、オープン当初は商品がかなり少なく、冬用のブルゾン類もほとんど準備出来ていませんでした。いよいよ秋も深まり寒くなり、冬用のブルゾンの必要性を感じ始めました。話半分に聞いていたはずなのに、なぜか心に引っ掛かっていて、「試しにFIDELITYのピーコートを入れてみよう」と思いました。安易な感じがして、お恥ずかしい話なんですが。

こんな半信半疑のまま展開し始めたFIDELITYのピーコートでしたが、試着していただいたお客様の大半の方が気に入ってくださり、ご購入になりました。従来のピーコートと比べて軽量に作られているのでとても着心地がよく、日本人向けにタイトなシルエットに修正されているので、着た時にすっきりしていてバランスがいいのです。アメリカ軍にもピーコートを供給しているボストンの工場で作られている本格派でありながら、価格も良心的でした。そんな要素が重なって、このシーズンのclassicoのヒット商品となりました。実際にご購入いただいたお客様にもとても評判がよく、半信半疑だった気持ちが確信へと変わっていきました。先日のEVERESTについてのブログにも登場した友人も買ってくれたのですが、とても気に入ってほとんど毎日着ていたそうです。着ていると周りの人に、「どこのブランドのものか?」「どこで買ったのか?」など度々聞かれたらしく、実際に彼の知人も買いに来てくれました。


classicoのある顧客さん夫妻のお話。近くの街に住んでいるご夫妻は、1〜2か月に1度の割合でご来店になります。いつも楽しみながら、いいお買い物をしていただいています。おふたりともご自身をよく理解しているので、僕があれこれ言わなくても、その時々に必要なものだけを選んで、ご購入になります。1年目の冬の事、お買い物に来ていただいた数日後、旦那さんがピーコートを欲しい気持ちを我慢していた事を理解して、奥様が旦那さんへのプレゼントとしてピーコートを買いに来てくれました。そして2年近く経った先日、おふたりの間に可愛い女の子が生まれ、3人になったご家族でご来店になりました。一度お買い物をして帰られたのですが、夕方にもう一度ご来店になり、「今年こそは自分用にピーコートを購入しようと思っていたので、やっぱりピーコートも買います!」と言ってご自身もピーコートを買ってくださいました。10年後、20年後の冬にもきっとこのピーコートを着続けてくださるであろうと信頼できるご夫妻です。classicoの素晴らしい理解者であり、僕の大好きなファミリーであります。


FIDELITYは1941年アメリカ・マサチューセッツ州ボストンのダウンタウンにアウター専門のメーカーとして始まりました。アメリカ製のピーコートが少なくなっている中、幾つかのブランドのピーコートを製造するほか、アメリカ海軍やサープラスメーカーの製造も担っています。信頼出来る本格派のファクトリーブランドなのです。素材はウール75%・ナイロン20%・他5%の再生ウールを使用しています。アメリカ軍のピーコート用に供給される素材を使用しており、着込んでいくと起毛感が増して、ますます本物の風格が出てきます。昨年冬、classicoにご来店になった僕と同世代の男性が5〜6年着込んだこのピーコートを着ていましたが、かなり味わいが増して、イカしていました。

ピーコートは、もともとは15世紀オランダの漁夫や水兵などが着ていた防寒上着に由来します。オランダでは「粗い毛織物の上着」を意味する「ピイヤッケル」と呼ばれています。やがて、この防寒上着が各国の水兵や船員の上着として取り入れられるようになり、18世紀にはアメリカ海軍が改良を加えて、水兵の上着として採用しました。アメリカでは「ピージャケット」と呼ばれています。ピーコートの大きな襟は、暴風時などに襟を立てる事で周囲の人の声を聞き取りやすくするためのものです。また、風向きに応じて左右どちらからでもボタンを留められるようにデザインされています。縦に切り込んだポケットは、手を暖めやすくするために考えられました。海の男たちに愛用されていく中で生み出された機能美にあふれたブルゾンなのです。

ここ数年、冬にはダウンが手放せない僕でしたが、FIDELITYのピーコートを実際に着てみて、予想以上に軽くて暖かいことを実感しました。着心地も快適です。今は日々、このピーコートの魅力を味わっています。


FIDELITY Pea Coat Mens 22oz. Short  Navy size S、M ¥27.300
FIDELITY Pea Coat Mens 22oz. Medium Navy size S、M ¥29.400
FIDELITY Pea Coat Ladies 24oz. Short   Navy size  F  ¥27.300
| 23:00 |
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